Fukushima Assoclation of Real Estate Appraisers 公益社団法人 福島県不動産鑑定士協会

サイトマップ リンク お問い合わせ
Japanese English

HOME > 不動産市場動向アンケート結果>

不動産市場動向アンケート調査結果(第23回)公表

   「福島県不動産市場動向に関するアンケート」第23回調査の結果を発表致します。

   今回調査結果の実感を前回調査(第22回、令和3年4月1日時点)実感と比較すると、住宅地

  は県全域で、前回は大きく下落した・下落した(以下、下落と表記)は併せて26.3%であったが、今回

  は、18.3%と8ポイント減少した。浜通りの下落は46.5%と13.5ポイント減少した。浜通りのうち、いわきが

  19ポイント減少したが、逆に相双が7.8ポイント増加した。中通りでは下落が10.1%と9.4ポイント減少し

  た。中通りのうち、県北は下落が7.1ポイント減少、県中は11.2ポイント減少、県南は14.3ポイント減少と、

  全ての地区で下落が減少した。一方、県中では上昇が27.9%と18.8ポイント増加、県北でも11.8%と

  8.4ポイント増加している。会津地区の下落は16%と前回と同じ数値である。総じて下落は相双で増加、

  会津で横這いであったが、それ以外の地区では減少した。

     商業地は、県全域で、前回の下落が41.6%に対して今回の下落は27.8%と13.8ポイント減少した。浜通

  りの下落は39.1%と10.9ポイント減少した。浜通りのうち、いわきが前回より下落が6.7ポイント減少、相双

  は前回より2.5ポイント減少した。中通りでは下落が18.3%と18.1ポイント減少した。中通りのうち、県北は

  下落が4.8ポイント減少、県中は25.6ポイント減少、県南は23.3ポイントの減少となった。会津地区の下

  落は50%と前回より2.4ポイント増加した。総じて下落は相双と会津で前回並みに高かったが、その他の

  地区では減少した。

   工業地は県全域で、前回の下落36.9%に対し今回は19.8%と17.1ポイント減少した。浜通りの下落は

  25%と10.3ポイント減少した。浜通りのうち、いわきが20%と2.2ポイント減少、相双は40%と10ポイント減少

  した。中通りの下落は12%と25.5ポイント減少した。中通りのうち、県北が13.5ポイント、県中が30.2ポイン

  ト、県南が37.5ポイントと各々減少し下落感が薄れている。一方、会津地方は下落が8ポイント増加し

  た。総じて下落は会津が増加したが、その他の地区は全て減少した。

  今後の予測について今回と前回を比較すると、住宅地は、前回県全域の下落予測が36.4%であった

  のに対して、今回の下落予測は23.4%と13ポイント減少した。浜通りは17.1ポイントの減少。浜通りのう

  ち、いわきの下落予測が25ポイント減少しているが、逆に相双は7.8ポイント増加している。中通りは減少

  が12.1ポイントの減少となる一方、上昇予測が18.2%と13.7ポイント増加している。中通りのうち、県北は

  下落予測が前回と比べ12.8ポイント減少、県中は15.2ポイント減少、県南は6.6ポイント減少となった。会

  津は下落が32%から19.2%と12.8ポイントの減少となった。相双を除き、下落予測が減少する一方、中通

  りを中心に上昇予測が増加している。

   商業地は、県全体では下落予測が34.9%と20.9ポイントの減少となった。浜通りではいわきが6.5ポイン

  ト減少、相双が60%と前回と概ね同じ下落予測であった。中通りは下落予測が県北49.4ポイント、県中

  24.5ポイント、県南18.2ポイントとそれぞれ大きく減少した。会津は2.4ポイント減少と微減にとどまった。

  下落予測は前回よりも概ね減少しているが、相双・会津では概ね前回並みであった。

  工場地は、県全体で下落予測が21.8%と32.9ポイント減少した。浜通りではいわきが31.2ポイント、相双

  が17.8ポイントいずれも減少した。中通りのうち、県北が44.3ポイント、県中が35.6ポイント、県南が

  34.4ポイントといずれも大きく減少した。会津は10.1ポイント減少した。総じて県全域で下落予測が減少

  した。

 

不動産市場動向アンケート調査結果の概要

   1.成約価格について

   【土地(住宅地)】

    県内全体では、「大きく下落」及び「下落」(以下、あわせて「下落」とします。)の合計が前回より8ポイントの減少、「ほぼ同じ」

   が前回とほぼ同じ、「上昇」が7.7ポイントの増加となりました。

  地域別では、浜通りの「下落」が13.5ポイント減少しています。浜通りのうち、いわき地区で「下落」が19ポイント減少し、「ほぼ

   同じ」がその分増加しました。相双地区では逆に「下落」が7.8ポイント増加し、「ほぼ同じ」が減少しています。

   中通りでは、県南、県中、県北のいずれの地区においても「下落」が減少しています。また、県中地区においては「上昇」が

   18.8ポイント増加し、県北地区も同様に「上昇」が8.4ポイント増加しています。

   会津地方では、「下落」が前回と同様の16%、「ほぼ同じ」も前回と同様に84%、「上昇」がゼロとなっています。

   今後の動向については、浜通りで「下落」予測が44.4%と高く、「上昇」予測はゼロです。中通りと会津では「下落」予測がそれ

   ぞれ約18、19%と同程度ですが、中通りは「上昇」予測も約18%で、「下落」予測と「上昇」予測が拮抗しています。

 

   【土地(商業地)】

    県内全体では、「下落」が前回より13.8ポイントの減少、「ほぼ同じ」が9.6ポイントの増加、「上昇」が4.1ポイントの増加となり、

   改善傾向が見られます。

    地域別では、浜通りと中通りは「下落」が減少なのに対して、会津地方は「下落」が若干増加しています。

   今後の動向については、浜通りと会津地方において「下落」予測が50%以上と高く、「上昇」予測がありません。中通りでは「下

   落」予測が24.6%、「上昇」予測が13.8%となっています。

 

   【土地(工業地)】

    県内全体では、「下落」が前回より17.1ポイントの減少、「ほぼ同じ」が13.5ポイントの増加となり、「下落」減少の動きとなりまし

   た。

    地域別では、浜通りと中通りにおいては「下落」が減少しましたが、会津地方は逆に「下落」が増加しています。

   今後の動向については、相双地区で「下落」予測が60%と高く、次いで会津地方の「下落」予測が42.9%となっています。

 

 

 

   【トピック調査】

    ①      「浸水想定区域」である場合の購入者の反応

    「気にしない」・「買い控え・値引きには至らない」が増加し、「買い控え」が減少しました。

 

    ②      新型コロナウイルスの不動産市場への影響

    住宅地の購入需要が「(大きく)減少した」が前回とほぼ同数でしたが、住宅地の成約価格を「(大きく)値下げした」が8.8ポイン

    ト減少しています。

    商業地の購入需要及び賃貸需要の「(大きく)減少した」は前回を上回り、新型コロナの影響は特に商業地において大きくな

    っていると言えます。

 

    ③      ウッドショックの県内住宅市場等への影響

    「影響あり」との回答が87.7%と「影響なし」の回答を大きく上回り、特に「建築期間、引渡日の延長」「住宅価格上昇」が多く挙

    げられています。

 

  2.動向指数(DI)による分析

    住宅地DIについては、県全体として前回と比べ+7.8ポイントの改善でした。地域別では、相双地区が前回より悪化している

    ほかは、全ての地区で改善しています。

    商業地DIについては、県全体として+6.9ポイントの改善となっています。地域別では、会津地方と相双地区で前回より悪化、

    県北地区は横這い、その他の地区は全て改善しています。

    工業地DIについては、県全体として+10.6ポイントの改善となっております。

第23回:詳細はコチラを御覧ください >>(PDF:585KB)

PDFをご覧になるには、Adobe社のAdobe ReaderR(無償)が必要です。
お持ちでない方はダウンロードしてください。
ADOBE READER